否定文と存在文の使い方を完全マスター!|英語初心者向け解説


否定文と存在文の使い方

英語では、「〜しない」「〜がない」「〜がいる・ある」といった基本表現を使いこなせることが大切です。
この記事では、否定文(doesn’t / never / no など)と「ある・いる」を表す文(be動詞・there構文)の基本をわかりやすく整理します。


目次

さまざまな否定文の作り方

基本の否定文

She doesn’t eat bread.
(彼女はパンを食べません)

“doesn’t(= does not)”を動詞の前に置くと、動作を否定できます。
このとき動詞は原形(eat)のままです。
三人称単数のときも、動詞に -s は付きません。


never を使って「まったく〜しない」

She never eats bread.
(彼女は一切パンを食べない)

“never” は「決して〜しない」という強い否定を表します。

✅ 例文:

We will never forget this day.
(私たちはこの日を絶対に忘れません)

He never tells the truth.
(彼は決して本当のことを言いません)


not と all / every / always の組み合わせ

“not” が “all”“every”“always” などの前につくと、
「全部〜ではない」「いつも〜とは限らない」という部分否定の意味になります。

I didn’t read all of the books.
(本を全部読んだわけではない)

He is not always busy.
(彼はいつも忙しいとは限らない)

よし

部分否定は「一部だけを否定」するニュアンスになります。


seldom(めったに〜しない)

She seldom watches movies.
(彼女はめったに映画を見ません)

“seldom” は “never” よりも弱い否定を表し、「たまにはする」余地を残す表現です。


no・nothing・nobody で表す否定

no を使う文

I don’t have a car.
(私は車を持っていません)

I have no time for lunch.
(昼食をとる時間がまったくない)

“no + 名詞” の形で、「少しも〜ない」「1つも〜ない」という完全否定を表します。

✅ 例文:

I have no money today.
(今日は全然お金がない)

No students came to class.
(授業に生徒は1人も来なかった)

She has no sisters.
(彼女には姉妹がいない)


nothing / nobody / no one の使い方

I know nothing about that story.
(その話について何も知らない)

Nobody knows the answer.
(答えを知っている人はいない)

“nothing” は「何も〜ない」、
“nobody” や “no one” は「だれも〜ない」という意味になります。


little を使った否定

He has little interest in sports.
(彼はスポーツにほとんど関心がない)

“little” は「ほとんど〜ない」という弱い否定表現で、
“no” よりもやや柔らかい言い方です。


「ある・いる」を表す文(be動詞)

基本文

He is my uncle.(彼は私のおじです)
He is in Kyoto.(彼は京都にいます)

“be動詞” は「〜です」という意味のほかに、
「〜にいる」「〜にある」と存在を表す使い方もあります。


be動詞を使った文の例

Your phone is on the desk.
(あなたのスマートフォンは机の上にあります)

I was at the station yesterday.
(私は昨日駅にいました)


否定文と疑問文

They were not in the park.
(彼らは公園にいませんでした)

Is she at home? — Yes, she is.
(彼女は家にいますか? ― はい、います)

Where are you? — I’m in a café.
(どこにいるの? ― カフェにいるよ)

否定文では “be動詞 + not”、
疑問文では “be動詞” を文頭に出します。


“live” と “be” の違い

I live in Osaka.(私は大阪に住んでいる)
I am in Osaka.(私は大阪にいる)

“live” は「定住する」、
“be” は「一時的にいる」状態を表します。


There is / are 構文(存在を表す)

基本文

There is a book on the table.
(テーブルの上に本があります)

“There + be動詞 + 名詞” の形で「〜がある/いる」を表します。
“be動詞” は名詞の単数・複数に合わせて変化します。


例文いろいろ

There is some juice in the fridge.
(冷蔵庫にジュースがあります)

There are many students in the room.
(部屋には多くの学生がいます)


否定文・疑問文の形

There wasn’t a cloud in the sky.
(空には雲ひとつなかった)

Is there a TV in your room? — No, there isn’t.
(部屋にテレビはありますか? ― いいえ、ありません)

Are there any apples in the basket? — Yes, there are.
(かごにリンゴはありますか? ― はい、あります)


how many / how much と組み合わせて

How many chairs are there in the room? — There are fifty.
(部屋にはいくつ椅子がありますか? ― 50脚あります)


まとめ

否定の種類英文例日本語訳ポイント
not を使う基本否定She doesn’t eat bread.彼女はパンを食べません。“doesn’t + 動詞の原形” を使う。三単現でも動詞にsは付けない。
never(決して〜しない)He never tells the truth.彼は決して本当のことを言いません。「絶対に〜しない」という強い否定。感情が強め。
部分否定(not + all / every / always)He is not always busy.彼はいつも忙しいとは限らない。全部を否定せず「一部はそうではない」という意味。
seldom(めったに〜しない)She seldom watches movies.彼女はめったに映画を見ない。“never” よりも柔らかい頻度の否定。
no + 名詞I have no time for lunch.昼食の時間が全くない。“no + 名詞” で「1つも〜ない」という完全否定。
nothing / nobody / no oneNobody knows the answer.答えを知っている人はいない。“nothing”=何も、“nobody”=だれも。名詞の代わりに使える。
little(ほとんど〜ない)He has little interest in sports.彼はスポーツにほとんど興味がない。“no”より弱い否定。少しはある可能性を含む。
文の種類英文例日本語訳ポイント
be動詞の存在文He is in Kyoto.彼は京都にいる。be動詞で「いる・ある」を表す。
be動詞の否定文They were not in the park.彼らは公園にいなかった。“be + not” の形。過去形は “was / were”。
be動詞の疑問文Is she at home?彼女は家にいますか?“be動詞” を文頭に出すだけ。
There is / are 構文There is a book on the table.テーブルの上に本があります。“There + be + 名詞” で「〜がある/いる」。
There の否定文There isn’t a TV in your room.あなたの部屋にテレビはありません。“There + isn’t / aren’t”。
There の疑問文Are there any apples in the basket?かごにリンゴはありますか?複数のときは “Are there〜?”。
数を尋ねる表現How many chairs are there?椅子はいくつありますか?“How many + 名詞 + are there?” で数量を尋ねる。

否定文は “not”“never”“no” などを使い分けることで、
「まったく〜ない」「めったに〜しない」「全部が〜とは限らない」など、
さまざまなニュアンスを表現できます。

また、“There is / are” は「存在を示す」便利な構文です。
be動詞との違いを理解すれば、会話でもスムーズに使いこなせます。


ポイント

  • 一般動詞は “do / does + not”
  • 強い否定は “never / no / nothing”
  • 存在を表すなら “be動詞” または “there is / are”

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